こんにちは、BabyJです😊。
英語をマスターするには、生きた英語に接するのが一番の近道です。
中でも映画は、生きた日常英語表現の宝庫。役立つたくさんの発見があります。
今日は、ホームレスと猫の友情の実話を元にした映画『ボブという名の猫』を例に、映画を使って英語を勉強する具体的な方法をご紹介します。
この記事はこんな人におすすめです。
・映画が大好き。映画を使って英語を勉強したい。
・映画を使った具体的な勉強法が知りたい。
映画を使った英語勉強法|実話「ボブという名の猫」
今日、ご紹介する映画、『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』は、少し前の「アンビリバボ」で紹介していた実話を元にした映画です。
*なんと、この記事を更新する2日前の6/15にボブは亡くなったのだそうです。心からご冥福をお祈りします。
BBC NEWS記事: 「ボブという名の猫」のボブが死亡 「少なくとも14歳」(英語原文)
ヘロイン中毒でホームレスのミュージシャン、ジェームズが、茶トラのノラ猫と出会った (お互いを見つけ合った) ことから、ドン底の人生から立ち直っていくお話です。
この映画は、2年前の2016年11月に公開。猫役は本人 (本猫) が出演しています。
お話はこんな感じです。
周りの人全てを魅了するボブのおかげで、売れないミュージシャンだったジェームズの元に、たくさんの人が集まってきます。
ジェームズと猫のボブは、お互いになくてはならない無二の親友、家族になります。
そして、ジェームズは、ボブのおかげで、ヤク中でボロボロのどん底だった生活から立ち直っていくのです。ジェームズを人生のドン底から救うために、神様がボブを遣わしたのではないかと思いました。
これは、人と猫が、一緒に人生の荒波を乗り越えていくという感動の実話なのです。
何度も繰り返し観るほど映画に魅せられて
主役のジェームズとボブだけでなく、いつも2人に寄り添い、手助けをするビーガン (ベジタリアンの一種) で動物愛護主義者の女友達、ベティもとても可愛くて魅力的です。
美人とかセクシーというのではなく、人として可愛いのです。
この映画の全てに魅せられ、何度も繰り返し観てしまいました。
最初はレンタルで観ていたのですが、どうしても手元に置いておきたくて購入し、ついでに本まで買ってしまいました。
そこまでこの映画に入れ込んでしまうのは、これが実話に基づいたものであること、そして、とても心温まる、人と猫の間の友情だからでしょう。
映画で英語を勉強するメリット|映画は何故英語学習の役に立つ?
前置きがかなり長くなりましたが、では、何故、映画が英語の勉強に最適なのでしょう。
なんと言っても、映画は人々の日常生活が描かれているので、日常生活で使われる自然な表現の宝庫であること。そして、それを場面の中で、体感できることが大きいのです。
1つ1つの語彙や表現の意味を知らなくても、こんな場面では、こんな会話をするのか、こんな表現をするのか、ということが自然にわかってくるのです。
また、場面だけでなく、映画の登場人物の人間関係、家族、兄弟、恋人、友人など、それぞれの関係性においてどんな会話をするのかがわかります。
映画『ボブという名の猫』では、イギリスの若者であるジェームズやベティが日常生活がで使う表現をいろいろ学ぶことができます。
- 日常生活で使う生きた英語表現が学べる。
- 場面の中で学ぶことで自然に生きた表現が身につく。
- 関係性による表現の違いも学べる。
映画を使った英語勉強法|最初から完全理解は難しい
とは言っても、いきなり最初から全部は理解できないので、何度も繰り返し観る必要があります。
私も未だに、映画は100%は理解できません。CNNのニュースなどは、ほぼ完全に聴き取れても、映画はそうはいかないのです。
ニュースでは、キャスターが、正確な英語を使って、論理的な構成でわかりやすく伝えようとしているので、たとえ早口でも、理解できます。
一方、映画は、日常の表現がそのまま使われており、スラングや省略形、友達言葉などが満載です。だから一度で全てを理解するのは難しいのです。
・英語の聴き取りと理解の難易度は、映画・ドラマ>TED Talks>ニュース の順です。ニュースが一番わかりやすく、映画やドラマは難易度が高いのです。
映画を使った英語勉強法|映画はこうやって観よう
では、映画を楽しみながら、英語も習得するにはどうしたら良いのでしょう?
まずは、字幕を横目で観ながら、流れてくる英語の音声を同時に集中して聴くのです。目は字幕の日本語、耳は英語の状態です。
これでひとまずは、映画を理解し、楽しむことができます。
次は、ストーリーがわかっているので、なるべく字幕に頼らずに、英語の音声に集中しながら観るのです。最初はあまり聴き取れませんが、これをもう一度繰り返します。
慣れてきたら、今度は映画を観ながら、シャドーイングをします。シャドーイングとは、英語の音声を聴きながら、同時に真似て発話する練習方法です。通訳の練習でも使用されています。
全部でなくて良いので、特に聴きとりにくい場面をシャドーイングしてみましょう。
何故、シャドーイング?
聴き取れないのは、正しい発音が体得できていないからです。自分で発音できない音は聴き取れないのです。だから、シャードイングで、正しい発音を身につければ聴き取れるようになります。
これを繰り返すうちに、次第に、場面場面の映像を頼りに、より多くの語彙や表現を聴き取れるようになってきます。
- まず目は字幕、耳は音声で、映画のストーリーを理解する。
- 英語の音声に集中しながら観る。
- 映画を観ながらシャドーイングする。
- もう一度英語だけで通しで観る。
しばらく繰り返したところで、また、字幕を横目で観ながら、音声を聴く、という最初のやり方で観てみます。
最初よりは聴き取れるようになっているので、英語と字幕が全く違っているところがあることに気づきます。英語では言っていることが、字幕では訳されていなかったり、全く別の意味に訳されていたりします。
例えば、この映画でも、ジェームズがヤク中であることを女友達のベティに隠していたことから言い争いになる場面があります。
ここで、ベティが “I fell in love with you for nothing! (何のためにあなたに恋していたのかしら!というような意味)”と叫び、ジェームズが驚いた表情をするところが映し出されました。
怒りに任せてつい愛を告白してしまうベティと、突然の告白に驚くジェームズ、という状況。
にも関わらず、この “I fell in love with you for nothing!”という部分は、字幕では訳されておらず、何故かさらっと流されてしまっていたのです。。。
その他にも、英会話のテキストでは決して習わないような本物の英語表現が満載です。
例えば、ベティがジェームズにばったり会って言う、”Hello! Stranger! (あら、どうも!)” 。街で、ネコ好きのおばさまが猫のボブに言う、”Oh! I could eat you all! (食べちゃいたいくらい可愛い!)” などなど。
映画で英語を勉強する隠れたメリット|英語のイースターエッグ探し
何度も繰り返し観ることで、こんな風に字幕になっていない言葉や意味を発見することは、Macに隠されたイースターエッグを見つけるように面白い (イースターエッグ: Macのキーの組み合わせで不思議なものがスクリーンに表示されたりする、Appleのエンジニアが仕掛けたいたずら)。
最初は気づかなくても、何度も観ることで、隠された意味に気づくことが、映画にさらに味わいを添えるのです。
こんな風に、映画は、たくさんの感動を与えてくれるだけでなく、生きた英語を知る機会や、他の人が気づかないかもしれない発見の楽しみも与えてくれるのです。
映画を使った英語勉強法|おすすめの視聴方法
映画で英語を勉強するには、同じ映画を何度も観る必要があるので、好きな時に何度も観られる動画配信サイトの利用がおすすめです。
- Amazon プライム 30日間無料体験 月額たった500円。配達お急ぎ便など様々な特典あり
- Hulu 2週間お試し 月額1,026円 (税込)。英語字幕付きで観れる。CNN/BBCニュースも観れる。
- Netflix
月額990円(税込) 英語字幕付きで観れる上に話題の作品が豊富。残念ながら無料体験はなし。
また、特に気に入った映画は、私のようにDVDを購入して手元に置いた方が良いかもしれません。動画配信のラインアップは変更にあることがある上、視聴契約のある間しか観ることができないからです。また、動画配信サービスでの購入もおすすめです。
「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」は、現在、Amazonプライムにて配信中です。
・レンタル 407円(48時間視聴可能) HD高画質
・購入 2,000円 *購入するとアプリ内にダウンロードされ、制限なしに繰り返し視聴できます。
映画で英語 楽しみながらできる英語勉強法 まとめ
楽しみながら、日常生活の生きた表現が学べる、映画を使った英語の勉強法をご紹介しました。
テキストで勉強する英語を違って、楽しみながら、生きた表現や発音が身につくのです。
そして、何と言っても、一番の収穫は、字幕に訳されていないイースターエッグを見つけること。映画で英語を勉強することで、字幕だけに頼っている人が気づかないことを自分は知っている、という楽しい収穫が増えていくのです。
皆さんも是非、好きな映画を使って、映画で勉強、試してみてください。
ではでは😊👍🏻。