こんにちは、BabyJです😌。
職場の同僚に困った人はいませんか?
自己中だったり、コミュ障だったり、一緒に仕事をするのにイライラさせられたりする人です。
巷には、類型別の困った人への対処法が書かれた本がたくさん売られているので、職場には、困った人が付きもののようです。
私も、職場の異動先で、困った人と一緒に仕事をすることになりました。
あまりに困ることが多かったため、解決しようと正面向かってガチで向き合って対処し、大失敗してしまいました。
今日は、そこから学んだ、職場の困った人にはどう対処すべきなのか、得られた結論についてお話します。
本当は、同僚の悪口を書くようだとも思ったのですが、職場に必ずいる困った人への対処は、多くの人が抱える共通問題だと思い掲載することにしました。
職場の同僚が困った人だと2週間で気づく
何度かこのブログに書いていますが、私は昇進は望めない万年係長。
定期異動で、別の部署に異動になり、もう1人の係長Aさん (ほぼ同年代の女性) と、ある海外事業の仕事をすることになりました。彼女は現場から本社に来て2年目でした。
いずれにしても、私は、異動先であるこの部署で新しい業務を1からやっていくことになるので、彼女は、業務の上ではいわば先輩です。
けれども、きちんと仕事を教えてもらえないし、何を尋ねてもあまり良くわかっていない様子なのです。
仕事の説明は、思いつきで行き当たりばったり。こちらの状況は考えず、自分が思ったことを突然そこだけ説明し始めるというやり方なのです。
木の説明はなしに、葉っぱの表面だけについて端的に話すという感じでした。
2週間が過ぎる頃には、Aさんの何かがおかしいと思い始めました。
職場の困った人|ここがおかしい
あまりにおかしいので、上司に相談したところ、「もう気づいたの?」と言われたのです。「最初に言ってしまうと固定観念を持つだろうと思って言わなかった。」と言うのです。
私の部下 (つまり彼女の部下でもある) も上司と一緒になって同じことを言うのです。
2人とも、彼女はそういうもの、と思って対処しているようでした。
私は、今まで職場でいろいろな人と一緒に仕事をしてきました。
当然ながら困った人や合わない人もいました。以前、記事に書きましたが、横柄な外国人とやり合ったこともありました。
けれども、ここまでの状態の人と仕事をするのは初めてだったため、私にとっては、驚きの連続でした。
何がおかしいのかというと、こんな感じなのです。
困った人である理由 1|メールだけでコミュニケーション
同じ部署の同じチームで仕事をしていて、隣に座っていれば、ちょっとした打ち合わせや相談、情報共有は、声をかけ合ってすると思います。
ところが、Aさんの場合は、隣に座っている私や部下に対して、無言のまま、全てメールで伝えるのです。
例えば、簡単な質問、「XXはXXでしたっけ?」「XXについて意見を聞きたいから13:00 (10分後だったりする) から打ち合わせをしたいのですが。」など、口で聞けばその場で済むことをメールしてくるのです。
こちらは、常にリアルタイムでメールをチェックしているわけではないし、あちこちからたくさんのメールを受け取るので、彼女のメールには、すぐには気づかないのです。
彼女が「打ち合わせをしたいと言った時間は、メールを読んだ時にはとっくに過ぎていたりします。
困った人である理由 2|自分の都合しか考えない
自分が担当している案件について皆の意見が聞きたい時、何かを決めるために打ち合わせしたい時は、相手の都合を尋ねてから、場を設定するのが一般的ではないかと思います。
職場では、皆それぞれ仕事を抱えていて、それぞれの都合があるからです。
そして、自分がお願いした打ち合わせであれば、皆に資料を配布して、説明してから意見を求めるのが筋だと思うのです。
けれども、Aさんの場合は、いきなりメールで時間指定で招集し、手ぶらで現れては、自分がやっていることはメールを読めばわかるだろう、という前提で、意見を求めてくるのです。
皆の都合や状態への配慮は全くないのです。
彼女の担当業務について、彼女がやりとりしているメールの内容を全ての人が読んで、全てを理解していて当然だと思っているようです。
彼女からすれば、ちゃんと伝えたはずだ、わかっているはずだ、ということになるようなのです。
困った人である理由 3|挨拶しない
職場での、朝や帰りの挨拶は、基本中の基本。社会人としてのマナーではないかと思います。それは日本の会社であろうと外資系であろうと同じです。
そしてまた、まとまってお休みを取る時は、「明日はお休みしますから」と、申し送りや引き継ぎ事項があったら、伝えるのが当たり前ではないかと思います。
けれども、Aさんの場合は、朝も帰りも挨拶なし。続けてお休みを取る時も声かけもなし。「声かけくらいすべきだ」とのこちらの苦情には、「ちゃんと届出を出しているから」の一言。
Aさんが休んだ3日間、私が代わりに彼女の仕事を処理したのですが、休みの後、出勤した際も、一言も挨拶すらなかったのです。
超日本的な職場なので、お休みを続けて取った人が、「ありがとうございました。」「ご迷惑をおかけしました。」と挨拶するのに慣れていた私には、驚きの対応でした。かなり欧米的考えの私であっても、です。
もちろん、これが外資系だったら、業務は各個人の責任という場合が多いから、人に迷惑をかけることもないし、いちいちお礼も言わないけれど。
困った人である理由 4|整理しない
会社での仕事のすすめ方として、ファイルや書類を整理して分類することや、やるべきことをリストアップして、優先順位をつけて処理していくのは、基本中の基本ではないかと思います。
書類を整理、分類しなければ、何がどこにあるかわからず、いちいち探さなければならないのです。
また、やることをリストアップして優先順位をつけなければ、自分がやるべきことは何か、見通しをつけることもできないのです。
けれども、Aさんの場合は、これらを一切やらないのです。
机の上は、書類の山。私が異動した際は、PCの中のファイルも混沌状態。関係ないものが一緒になっていたり、同じ内容のものがあちこちに保存されていたりするのです。
やるべき仕事のリストやメモは取らず、目の前の仕事をこなすだけ。
基本的にものごとを整理することはなく、混沌としている状態です。
以前、何かの本で読んだ話を思い出しました。細部はちょっと違っているかもしれませんが、こんな話です。
4人の労働者が、教会の建築工事をしていた。「何をしているのですか?」と尋ねたところ、1人目の労働者は「レンガを運んでいるのです。」と答えた。2人目は「工事をしているのです。」と答えた。3人目は、「教会を作っているのです。」と答えた。そして、4人目は、「人々の未来を作っているのです。」と答えた。
明らかに、Aさんの場合は常にレンガを運んでいる状態なのです。どうして運んでいるかも知ろうという気持ちがない。
レンガのことも知らない。ただ運んでいるだけという感じなのです。「レンガは何色?」と聞かれたら、「さぁ?何だったかしら?」と答えそうです。
そして、自分が何も見ていないことに気づいていないのです。
職場の困った人にガチで対処
私は、Aさんとの付き合いが長い上司や部下のようには、彼女のあり方に慣れることができませんでした。
引き継ぎもなしに黙って3日間お休みし、出勤しても挨拶ひとつなかったことに端を発し、とうとう私は、Aさんにガチで対処することにしたのです。
職場の困った人に「お願い」
Aさんに「お願い」という形で、もの申すことにしました。
「お話がある」と言って、打ち合わせコーナーに呼び出し、私は言いました。
Aさん1人で仕事をしているわけではありません。チームで仕事をしているのです。だから、3つお願いしたいことがあります。
隣に座っているのだから、メールではなく、口頭で声かけをしてもらえないでしょうか。メールをしてもいいけれど、言葉でも共有や声かけをして欲しいのです。メールをすぐに読むわけではないからです。
それから、何か皆に相談したい時は、ちゃんと資料を用意して説明してもらえませんか?皆は、あなたが担当の仕事のメールを全部読んでいるわけではないのです。
会社では、挨拶は基本。休む時は、声かけして、申し送りや引き継ぎをしてもらえませんか?普通はそうするものだから。
「会社では普通こうだから」という言い方をしてしまったのは、もしかしたら、「会社」で働いた経験があまりなくてわからないのかもしれない、と推測したため、です。
もしくは働いたことがあっても、仕事の基本についての研修を受けていないか、受けていても身についていないとしか思えなかったのです。
職場の困った人の回答
黙って、聞いていたAさんは答えました。
わかりました。じゃあ、BabyJさんには、なんでもメールじゃなく、口で言うということですね。挨拶はしていると思います(*してない)。休んだ時は、ちゃんと届けを出しました。それでも、BabyJさんにも別に伝える、ということですね。
それに対して、私は言いました。
「私が」ではありません。私だけが特別にお願いしているのではないです。皆が思っていることを私が言っているだけです。私がお願いしたことは、会社の仕事の基本です。私だけでなく、皆に対して同じようにして欲しいのです。
同じ係長なのに、そんな風に言ってしまいました。はっきり言わなければ伝わらないと思ったのです。
それでも、Aさんは、こちらが伝えたいことはわかった様子でした。
職場の困った人にガチで対処した1週間後の出来事
ところが、1週間後、実は何もわかっていなかったことが判明することとなりました。
「BabyJさんには全て口で言わなければならないから」と言って、サイトのIDやパスワード、メールアドレスまで、口頭で言ってくる始末。
メールではなく、口頭で、とお願いした理由は、一方的にメールを送って済ますのではなく、直接、コミュニケーションを取って欲しかったからです。
それが、私だけには、何でも口で言わなればならない、という解釈になっているのです。
それだけではなく、さらに「お話があるのですが、ちょっといいですか?」と会議室に呼び出され言われたのです。
この間言っていた「1人で仕事をしているわけじゃない」とは何を指して言っているのですか?私は届けを出して休んだのです。BabyJさんにも断らなければいけないですか?打ち合わせの時は、(資料を用意しなくても皆がAさんの) メールを読んでいるはずですよね。
結局、私がお願いしたことは、ほとんど全て否定、納得できていないということです。
前に伝えたことをまた1から振り出しに戻って話すことになりました。
言っても無駄なのだ、と思いながら。
結局、今まで付き合ってきた上司や部下が対処してもダメだったからこそ、放置状況だったのです。にも関わらず、ガチで対処した私が間違いでした。
職場の困った人にガチで対処した結論|困った人は変えられない
職場の困った人にガチで対処して失敗した結論は、困った人は変えられない、ということです。
こちらの気持ちやお願いを伝えても、意図したとおりには伝わらないのです。思考の枠組み自体が違うのです。
言葉だけが額面どおり伝わっても、真の意味や意図は全く理解されない可能性が高いのです。ましてや気持ちの部分など届くことはないのです。
結局、困った人をあるがまま受け入れて、そういうものとして対処するしかありません。
実は、最初、困った人への対処法について書かれた本をいろいろ読んでいましたが、形だけの対処法なんて実践では役立たないと思っていました。
けれども、その中のある本に書かれていた一節を思い出し、確かにその通り、と思い直しました。
困った人と共存するためには、やっぱり、こんな考え方をするしかないのじゃないかと思うのです。
困ったに出会ったら、珍しい人に出会ったと喜ぼう。困った人はレアもの。コレクターの世界ではレアものには価値があるのです。
世の中にはこんな珍しい人もいるのだと感心しましょう。嘆き愚痴をこぼすのではなく、面白い人だな、と楽しみましょう。珍しい人と出会って運がいいと喜びましょう。
「なぜあの人は困った人とつきあえるのか」ー中谷彰宏
職場の困った人|病気が気づかれないままである可能性
そうは言っても、職場の困った人は、ただ困った性格である場合もあれば、大人になるまで、気づかれないでいた発達障害である可能性もあります。
職場で人とうまく行かず、問題を起こすことで、周りの人は何かがおかしいと思っていても、本人も家族も気づいていない、ということがあるのです。
学校時代は特に問題なく過ごすことができても、様々な能力を駆使して、多様な業務を臨機応変に処理しなければならない仕事の場で、障害が露呈するのです。
それでも、本人はそのことに気づかないまま、問題を起こし続けるのです。本人も辛いはずです。
職場の困った人に出会った時は、そういう可能性もあることを考慮する必要があるかもしれません。そして、そうであれば、できれば、誰かが本人にそれを伝えてあげる必要があるように思うのです。
うまく行かないのは、その人に能力がないからでなく、性格に問題があるからではなく、障害が原因だと知ることで、気持ちが楽になる部分もあると思うのです。
ではでは😌👍🏻。
大人の発達障害を理解するために、何冊も図書館で本を借りて読みました。以下はそのうちで最もわかりやすく役立った2冊です。
【大人の発達障害理解のためにおすすめ2冊】
アスペルガーの人はなぜ生きづらいのか?大人の発達障害を考える