こんにちは、BabyJです😊。
前回は、副業・起業をやる際、「何をやるか」のアイディアの考え方についてお話ししました。今日は、9つの質問に答えるだけで具体的なビジネスモデルを作る方法をご紹介します。
これは、前回同様、オンラインスクールSchooの講座および最後にご紹介する書籍を土台にしています。
起業ビジネスモデルの作り方|9つの質問
簡単に答えるだけでビジネスモデルが作れる9つの質問を提唱したのは、Schooの講座、「まず、のび太を探そう!」を担当した兵庫県立大学経営学部 川上昌直教授です。
まず、のび太を探そう!大ヒットを生み出す逆転発想 はじめて読むビジネスモデルの本
この質問は以下のように、「Who, What, How」の3つの要素 X 「顧客価値」「利益」「プロセス」の3つ=9つのマス目のマトリックスになっています。
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*上の図は書籍の内容を元にPowerPointで自作したものです。
一番大切なのは、スタート地点となる最初の2つの質問、「1. 顧客はどんな用事(悩み、願望)を持った人か?」と「2. 解決策として何が提供できるか?」です。
これは前回扱ったところになります。
1つだけ、注意する点は、「顧客価値(赤の行)」と「利益(青の行)」は、左から右の順に考えるのですが、最後の「プロセス(黄色の行)」だけは、右から左の順に考えるということ。
ビジネスモデルを作るための最初の質問 1, 2 |用事と解決策
このビジネスモデルを、思考の転換によって大ヒット商品となった、ネスカフェ バリスタを例にご説明します。
まず、全てのスタート地点となる1番重要な最初の2つの質問、「1. 顧客はどんな用事(悩み、願望)を持った人か?」と「2. 解決策として何が提供できるか?」はどう答えられるでしょうか?
顧客は誰か?コーヒーが大好きで、カプチーノが飲みたい。でも、高級なカプチーノマシーンを買うほど専門家ではない。毎日、スタバ (スターバックス)で高い料金を払い続けるのも負担になる。もっと気軽に本格的に近いカプチーノが飲めたらなぁと思っている人々が考えられそうです。
では、解決策として何を提供する?簡単に気軽に、低価格でカプチーノが作れるカプチーノマシーン、です。
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ビジネスモデルを作るための質問 3 |解決策提供方法
次の質問。では、「3. どのようにその解決策を提供するのか?」
通常、数万円はする本格的カプチーノマシーンではなく、破格の9,800円でカプチーノマシーンを提供するのです。
コーヒーは、カプセル型のインスタントコーヒー。インスタントコーヒーだけれど、マシーンにカプセルをセットしてボタンを押すだけで、本格派に「近い」カプチーノができあがる仕組みです。
ビジネスモデルを作るための質問 4, 5, 6|誰から何でどんな時間軸で儲ける?
次は、「4. 誰から儲けるのか?」対象とするのは、カプチーノを気軽に飲みたい全てのユーザーです。
「5. 何で儲けるのか?」ここで適用しているのは、プリンターは破格の値段で販売し、インクなどのサプライで儲けるプリンター販売モデルです。
カプチーノマシーンは、収益を度外視した破格の9,800円。インスタントコーヒーカプセルの販売収益で儲けるのです。携帯やスマホ端末を実質無料で販売し、電話料金で収益を得るのも同じモデルです。
「6 どのような時間軸で儲けるのか?」は、カプセルが消費され次第なので、「時間差」となります。
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ビジネスモデルを作るための質問 7, 8, 9|手順、強みは何?、誰を引き込む?
では、「7. どのような手順でやるのか?」。ここで、ネスカフェが問題としたのは、流通経路。通常の流通経路であれば、「カプチーノマシーン」は、家電店のコーヒーメーカーの陳列棚に並びます。
しかし、「カプチーノマシーン」としては、破格の9,800円ではあっても、2,000円以下からあるコーヒーメーカーと一緒に並んでいたら、割高と判断されてしまいます。
だから、家電量販店ではなく、スーパーのコーヒー売り場に設置することにしたのです。
それでは、「8. 強みは何なのか?」。簡単にカプチーノが作れるインスタントコーヒーカプセル。そして、このカプセルの販売こそが収益の元となる。つまり、「コーヒーメーカー」ではなく、「コーヒー」が売りなのです。
最後の質問「9. 誰を引き込むのか?」。「コーヒー」を販売するのは、家電量販店ではなく、スーパーの食料品売り場です。
つまり、スーパーと手を組み、スーパーの食料品売り場で、実演をすることで顧客に気軽に楽しめるカプチーノの味を味わってもらい、顧客を増やしていくことに決めたのです。
ここに目をつけたところがヒットへ繋がったのだといいます。
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起業ビジネスモデル|私の場合
最後に、この9つの質問を元に作った、私の将来の起業ビジネスモデルをご参考までにご紹介します。
「1. どんな用事を持った人か?」日本人、外国人両方。ちょっとした英語、日本語の使い方がわからない、日常生活でのちょっとした翻訳・通訳をして欲しい。つきあい、恋愛、結婚、離婚についてのアドバイスが得たい。という人達。
これに加え、外国人では、日本での暮らしや在留資格についての情報も必要、
「2. 解決策として何を提供する?」なんでも気軽にカウンセリング・コンサルティング。
「3. どのように提供する?」メール、電話でいつでも気軽に依頼できる。申し込み、予約不要。必要に応じて付き添いもする。危ないかな?
「4. 誰から儲ける?」サービス利用者本人。
「5. 何で儲ける?」提供するカウンセリング・コンサルティングサービスと情報で。
「6. どのような時間軸で儲ける?」都度支払いではなく、回数制か会員制。
「7. どのような手順でやる?」ブログでトライアル無料サービスを提供し、まず、ニーズを把握してから本格運用。
「8. 強みは何?」気軽さ。
「9. 誰を引き込む?」これはまだ不明。アメリカ人の元夫は再婚してしまったので支援は頼めそうにありません。
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これは、全て、現時点での草案の段階で、まだまだもっとクリエイティブな案を出して考えなければならない点がたくさんあります。少しずつ具体的に詰めていきたいと思っています。
起業ビジネスモデルが作れる9つの質問
今日、ご紹介した9つの質問は、答えを考えるだけで、起業ビジネスモデルが作れる便利なマトリックスです。
一番重要なのは、スタートの2つの質問、「1. 顧客はどんな用事(悩み、願望)を持った人か?」と「2. 解決策として何が提供できるか?」です。
前の記事を参考に、自分=顧客として、自分の悩みや問題、願いを深掘りしてみることをおすすめします。
売るもの・サービスと誰に売るかが決まったら、後の7つの質問は、いかにクリエィティブな発想ができるかが要です。
起業ビジネスモデルの草案作りに是非利用してみてください。
ではでは😊👍🏻。