外国人と仕事

外国人と仕事、郷に入れば郷に従え

記事内に広告が含まれる場合があります
f:id:bjlewis4u:20181022215107j:plain

こんにちは、BabyJです😌。

私が勤める会社は、とても保守的でとても日本的。

上司は、海外の取引先や、社内の外国人と仕事をする際に、相手も日本人と同じように考え、日本人と同じように行動することを当然のこととして期待します。

私はそのことをずっと不満に思い、ことあるごとに意義を唱えてきました。

けれども、外国人の方も、日本的な考えに歩み寄る必要があるんじゃないかな、と思うことがありました。

今日はその出来事について書きたいと思います。

外国人採用チームの仕事

うちの会社では、研修や教材作成など、英語関係の事業を扱う部署に外国人職員が配属されています。

そして、海外からの人材採用を扱う私のチームにも、英語ができる日本人数名の他にアメリカ人男性が1名所属しています。

海外からの人材採用の仕事は、海外の代理店とのやりとり、書類選考、面接、雇用契約、査証取得のための在留資格認定手続き、渡航準備、空港への出迎え、入社手続きなど多岐にわたります。

そのうち、多くの人材を採用するために、特に手続きに時間と労力を要するのは、在留資格認定手続きです。

協力しないアメリカ人

そして、在留資格認定手続きの部分で、能率的かつ効率的に処理を進め、力を発揮していたのがただ一人の外国人であるアメリカ人男性でした。

けれども、何故か、その彼は、それ以外の業務は自分の仕事と思っておらず、他の皆が協力して取り組んでいても、我、関せずで知らん顔。

こちらから協力を依頼しても、やる目的と理由に納得しなければやらないのです。

つまり、在留資格認定手続きの業務がない時は、皆がどんなに忙しくても、一人でネットで調べ物をしているのです。

皆が忙しく慌ただしい中、一人だけ、7時間もやることがないのはむしろ辛いだろうと思うけれど、絶対に手伝おうとはしないのです。

けれども、このアメリカ人と私は、過去に一悶着あったため、私は注意したりすることは躊躇する状況。注意などしたら何が起きるか分からないのです。

英語で仕事|職場の「でこぼこインターナショナルチーム」英語ができると言っても、英語のレベルも仕事の能力もいろいろ。‬‪英語で仕事をする職場では、全部がでこぼこで一緒に仕事をすることもあります。そんな実例の1つとして、職場ででこぼこのまま働くインターナショナルチームの様子をご紹介します。‬...

職務を明示すべきだという要求

このままでは問題なので、上司を交えて、彼に説明しました。

採用に関わる全てのことが職務であり、指示されたことは納得する、しないでなく、従ってもらわないと困るということを、上司が話をして、私が通訳しました。

そこで、彼は言ったのです。「自分が雇用された際、職務は、“採用”ということだった。けれども在留資格認定手続きしかしていない。(それは自分でそう決めてるんですけど😅)。自分に一体何を求めているのか、職務を具体的に明示して欲しい」と。

自分の職務が明確にわからなければ、何が昇進や昇給のための評価の基準なのかがわからないし、人の職務に踏み込んで侵害することにも繋がる、と言ったのです。それも一理あります。

確かに、外資系や国際機関では、ポジションに応じた職務が具体的に明記された職務規定書があります。期待される能力や評価基準がわかるようになっているのです。

外資系や国際機関ではそういうやり方です。けれども、ここは日本の会社であって、そういう書類は存在しないのです。

なんでもやるのが日本の会社

日本の会社では、普通、なんでもやることが求められます。自分の職務はこれとこれだからそれ以外はやらない、という考え方はそぐわないのです。自分の仕事はこれ、という厳格な規定がなくフレキシブルです。

皆が忙しそうだったら、それを察して、自分の仕事でなくても協力を申し出ることを期待されます。

納得しないこと、訳がわからないことにも従う必要があるし、方針や計画が急に変わっても、臨機応変に対応する必要があるのです。

彼だけに、職務規定書を作ったら、それを盾に書いていること以外は決してやらないでしょう。だから上司は作成はしないと断りました。

元々、彼だけじゃなく外国人職員は、給湯室の管理や、シュレッダーのゴミ捨て、コピー機のインク補充など、皆が交代でやっていることを、「そんなことは自分の仕事ではない」と言ってやらないのです。

歓送迎会も、「プライベートな時間に何をしようと関係ない。会社が費用を出さないなら参加する義務はない」と言って参加しない人が多いのです。

ここは日本の会社なのだから

自分は日本人でここは日本の会社だから、と、海外の取引先や外国人に日本的対応を要求するのは違うと思います。

けれども、自分は外国人だから、と欧米の考えを断固として通すのもまた誤りだと思うのです。

日本の会社に勤めているのだから、日本の会社のあり方や文化、日本的思考も理解しようとする姿勢が必要なのではないでしょうか。

理解した上で、それでもどうしても譲れない、どうしても自分のポリシーに反する部分があると思うのなら、無理に従う必要はないかもしれません。

けれども、自分の文化や価値基準に従ったものでなければ受け入れないというのは頑なすぎると思うのです。

枠を取り払った方が得

最後に、「採用の全ての業務や指示されたことをやること。皆に協力することに従えますか?」との問いに、彼は、「同意しないし、受け入れてはいない。でも話は聴いた I have heard what he said。」と答えました。

どこまでも自分の考えを曲げないのです。そしてその後も彼の態度は変わりません。

日本人だから、外国人だから、という枠を取り払って、もっと柔軟に考えればいいのになぁと思います。

相手の文化や考えを理解したり、受け入れたりすると損をするのでしょうか。「自分の枠」を作って、そこから絶対に出ないことで何か得になるのでしょうか。

自分とは違う別の考えを理解して受け入れてみることで、自分の世界が広がるし、むしろ得だし楽だし、気分が良いのではないかな、と思うのです。

やっぱり、郷に入れば郷に従う (Do as Romans do.)ことも大事。日本人も外国人も、お互いに歩み寄りが必要だと思うのでした。

ではでは😌👍🏻。