こんにちは、BabyJです😊。
先日、上司から、いつものように手紙の英訳を依頼されました。外国の取引先の対応に抗議をし、改善を求める内容です。
けれども、元の和文の構成が英語的思考とはそぐわないため、段落の順番を変えて英訳しました。
ところが、元の和文の構成に戻して欲しいとの指摘。同じ上司との関わりで、今までも何度も同じようなことを経験してきました。
日本的思考は、一昼夜には決して変えることのできないものなのだ、と改めて思いました。
何故、英語的思考を受け入れるのが難しいのかを考えてみました。
英語的思考に合わない和文構成
元の和文は、まず「貴社のおかげで多くの優秀な人材を採用することができました。貴社の多大なる尽力に心から感謝します。貴社のご協力なしにはなし得ませんでした。。。」というような文章で始まるのです。
その次の段落で、「私は〇〇と申します。海外採用の責任者を務めております。今日は、少なからず起きている問題についてお話したくこの手紙を書くことといたしました。」」と述べています。
〇〇殿:
いつもお世話になっております。
貴社のおかげで多くの優秀な人材を採用することができました。貴社の多大なる尽力に心から感謝します。貴社のご協力なしにはなし得ませんでした。
私は〇〇と申します。海外採用の責任者を務めております。今日は、少なからず起きている問題についてお話したくこの手紙を書くことといたしました。
でも、英文レターでは、まず、最初に自分の立場を名乗り、手紙の目的を簡潔に述べるのが基本。だから、私は、1段落目と2段落目を逆にしたのです。
〇〇殿:
私は〇〇と申します。海外採用の責任者を務めております。今日は、少なからず起きている問題についてお話したくこの手紙を書くことといたしました。
貴社のおかげで多くの優秀な人材を採用することができました。貴社の多大なる尽力に心から感謝します。貴社のご協力なしにはなし得ませんでした。しかしながら。。。
和文構成にこだわる上司の日本的思考
しかし、上司は言ったのです。
まず、こちらが感謝していていること、相手の努力を認めていることを伝えてから、苦言を定するのでなければいけない。相手の気持ちを第一に配慮しなければいけない、と。
それはよく理解できるのです。
まず、相手の気持ちに配慮して、相手の努力を労う気配りが大切ですね。いきなり、はっきり目的から入るのではなく、柔かい前置きが必要かも。
けれども、それは面と向かっての会談や商談の場合。
手紙やメールでは、そのような前置きはいらないのです。まず、目的を述べるのが基本ですから。
外国人と日本人は思考の枠組みが違う
そしてまた、英語的思考では、相手に行動を求めるときは、はっきりと伝え、はっきりと依頼しなければなりません。
遠回しに、曖昧に伝えて、察してくれること、配慮してくれることを期待しても、何もしてはもらえないのです。
「ここは暑いね。」と手のひらで顔を仰ぐ仕草をすれば、言葉の意図を察して、窓を開けてくれると思ってはならないのです。
はっきりと、「すみませんが、暑いので窓を開けていただけますか?」と言う必要があります。
けれども、いつも「暑いですね。」という曖昧な内容の和文英訳を依頼されるので、そのたびに説明してきたのです。
外国人には、はっきり言わなければ、意図が通じません。はっきり言っても、気にしませんから大丈夫です。思考の枠組み、文化が違うのです。
そして、はっきりとダイレクトな言い方に変えて訳してきました。
上司が英語的思考を理解しない理由
けれども、何度説明してもわかってもらえないのです。
なので、今日、同じチームのカナダ人に尋ねてみました。どうして理解してもらえないのだと思うか、と。
彼は言いました。
「日本的思考を変えらえるかどうかは、英語がどの程度できるかや、英語にどの程度、興味があって接しているかによると思う。」
確かにそうかもしれない。
「こちらが説明することを理解はしても、自分のやり方としては受け入れられないのじゃないか。」
まさに彼の言うとおり。
上司は、ずっとこの超日本的思考の会社にいて、日本の価値観で仕事をしてきたのです。だからそれが自分が馴染んでいる心地良い考え方なのでしょう。
外国人に伝わる英文レター・メールの書き方
けれども、外国人を相手に日本的思考で対応していたら、仕事が進まないし、相手先には何もやってもらえないのです。
仕事では、最後には、やるべきことを果たせたかどうかが一番大切なことではないのでしょうか。
相手がやるべきことをきちんとやってくれて、答えるべきものに答えてくれたかどうかが重要なのです。
だから、私は上司のいうとおりに直すのが正しい対応とは思わないのです。
では、ここで、外国人にアクションを起こさせる英文レター・メールの書き方の基本をご紹介します。
外国人にアクションを起こさせるレター・メールの書き方
- Introduction: 簡単な挨拶 ➕ 手紙の目的 Hello! Hope everything is well with you. This is with regard to…..
- body: 伝えたい事柄の背景や説明を段落ごとに書く。繋ぎに接続詞を使うなどして段落ごとの関係や構成を明確にする。According to (ーによるとー) Therefore…..(だからー)
- Closing:アクションを促す。はっきりと何をして欲しいのか伝える。As such, we would like you to consider the above and find out….(と言うことで、上記の件について考慮の上、ーについて確認していただきたい)
日本的思考と英語的思考の使い分け
相手が日本企業、日本人であれば、何かをなすことよりも、関係の継続と強化に重きを置くことが多いかもしれません。
けれども、相手が外国人である場合は、はっきりと言わない姿勢を、「配慮がある、気配りがある」と評価してくれたりしないのです。
何を言いたいのか意味不明、と思われるだけです。
外国や外国人が相手の場合は、言うべき事をはっきり伝えて、なおかつ関係を継続し、強化することは充分可能だと思うのです。
相手が日本であれ、外国であれ、「言い方」には配慮が必要なことは変わらないことは同じだけれども。
相手が日本人か外国人かによって、日本的思考と英語的思考を、臨機応変に使い分ける事も必要なのです。
ではでは😊👍🏻。